遊園地や公園、テーマパークといった、GPSの受信が可能な屋外で、入退場口が明確な施設では、入場から退場までの人の動きを把握するための手法として、プローブ調査が用いられることがあります。
下図(MAP1)は、沖縄県本部町に海洋博公園内の主な観光・遊戯施設の位置を示した図です。
公園やテーマパークでのプローブ調査は、「プローブデータの収集は可能だが、その後のデータ処理のための地図データがない」というケースが多いようです。そのような場合、収集したプローブデータをどのように活用するかなど、調査の目的を十分に考慮した地図を、自前で準備する必要があります。
例えば、上図(MAP1)は、来場者の施設の利用状況を分析するために、主な施設の位置をプロットしたものです。ただし、売店、トイレ、ベンチ、案内掲示板、電気遊覧車の停車場、場外駐車場などの利用状況を、この地図で分析することはできません。
| 収集日 | 2006年7月5日(水) |
|---|---|
| 収集場所 | 海洋博公園(沖縄県本部町) |
| 使用機器 | PhoneGPS |
| 移動手段 | 徒歩 / 電気遊覧車 |
下図(MPA2)は、測位間隔を1秒に設定したPhoneGPSを使用して、MAP1のエリア内を徒歩で移動したときのプローブデータを図化したものです。
データの途切れている区間がありますが、これはなんらかの事情でケータイが圏外となってしまった結果です。例えば、美ら海水族館の入口付近で途切れ、出口付近で測位が始まっています。
プローブデータには時刻も含まれていますので、どの施設をいつ、どのくらいの時間利用したのかを推定することも可能です。
収集したプローブデータからは、立ち止った場所や休憩した場所を割り出すができます。
下図(MAP3)は、MAP2のデータを使用して、0.0001度四方の枠(メッシュ)の中に、プローブデータがどれだけ測位されたか、その延べ秒数を集計し、色の濃さで表現した図です。赤色が濃いほどそのメッシュに長く滞在していることを示しています。
ちなみに、水族館の出口付近(地図の上部、最も赤色が濃く表示されている箇所)には、喫煙所と遊覧車の停車場があります。しばらく喫煙していた、あるいは遊覧車の到着を待っていたなど、行動の目的を推測することも可能な場合もあります。